生徒が提出物を出せるようになって感動した話

学生

先日、とても嬉しいことがありました。

今まで全然提出物の提出ができなかった生徒がちゃんとできたのです!

たかだか提出物、と思われるかもしれませんがここまでくるのに相当時間がかかりました。

まったく集中できない生徒さん

中学1年の春休みに入塾してくるまで、お母さんがうるさく言っても一度も提出物(学校ワーク・ノート・プリントなど)を出したことがない、というツワモノのお子さんでした。

スポーツ(部活)にも勉強にも自信がなくゲームだけが生きがいという生徒さん。

普段から自虐的な事しか言わず、どうせ無理ですダメです、出来るわけがないです、が口癖でした。

塾での宿題もまるでやってこず、中1の基本単語10個が覚える事ができず、授業後90分間居残りで一緒にやって7個覚えることがやっとでした。

授業中もわからない、解けない問題にあたると、突然脈絡なくゲームの話をしだすこともしょっちゅう。

何か都合が悪くなると突然ゲームの話や自分のしたい話を切り出してくるのです。

講師が真面目に解説をしていると、フフッと笑い出して、「どうしたの?」と聞くと「ゲームのことを思い出して笑いました」といってゲームの話をしだす。

そうやって授業の流れを断ち切ろうとしたり、まったく授業に集中できず横の生徒の話に首を突っ込むという事も良くありました。

どうやって変化していったのか?

そんな生徒さんがなぜできるようになったのか?

まずは声かけから始めました。

学校ワークの提出期限が分かったら、提出1ヵ月以上前から声をかけを続けました。

講師と一緒に「1日どれくらいやったら間に合うかなぁ?」という計算をページ数を日数で割ったりしながら、1週間ごとのページ数を決めました。

それを1週ごとにチェックして再計画の提案を繰り返しました。

もちろん最初の方は全然できませんでした。

10ページやるはずが1ページしかやってこない。

それでも本人は「1日4ページくらいできますよー」と平然と言うのです。

そうなると提出期限が迫るほどに1日にやるページが増えていく、つらい状態になります。

それがとあるきっかけで変わりだします。

ある時、テスト5日前のテスト対策授業の際、学校ワークが終わっていないようならその時にワークを進めてもらおうと講師が電話をしました。

「どうだい?ワーク進んでる?」と問いかけたところ、「進んでると思ってないでしょう、どうせできてないと思ってるんでしょう?」と逆ギレされました。

そこは否定も肯定もせずに「出来てたらうれしいとなぁとは思ってるよ」と伝えました。

電話しているその瞬間、生徒は口ごもりました(そんなこと言われると思ってなかった感がでていた)

そこから最後の授業時に1日1教科のワークを終わらせるくらいの計画を立てました。

そして、なんとその計画は約束通り終わらせて提出することができたのです。

講師の期待と信頼の言葉に火がついたのか、生徒の心のなかで何かが変わったようでした。

今まで大人に信頼される経験がなかったのが原因だったのかもしれません。

できない子どもの支え方とは?

この出来事で、改めて子どもというのは信じてあげるということが重要だと感じました。

講師も同じことを感じてくれたようでした。

「信じて、待つ」

最後まで講師もわたしもあきらめずにサポートしました。

出来なかったことを叱責することなく、出来なかったんなら「こんな風に計画を変えていかなきゃいけなくなるね。」という修正・提案を毎週毎週やり続けました。

焦らず怒らず、その都度その都度状況に合わせて、こうやったら終わるよ!というアドバイスをし続けたことが大切だったのだと思います。

もし、これを読んでいるお母さんがお子さんに対して「本当にあんたはダメねえ。」「○○さんは頑張っているのに何であなたはできないの?」と、否定するような言葉を投げかけているとしたら、信じて待つことをしてみてください。

きっと彼も大人からずっと否定され続けて、変化をするための勇気がくじかれていたのだと思います。

正直、自分も「なんでやってこえへんの!」と言いたくなることもありました。

でも、その言葉をぐっと飲み込んで寄りそってあげてください。

否定されることに慣れっこになっている子どもは、自ら成長する力を失っています。

否定される環境に置かれると自分の可能性に気づかないまま大人になってします。

どんなお子さんでも無限の可能性を秘めています。

一番近いお母さんが、それを信じてあげてください。

もし、自分には難しいと思われたら、一度お話を聞かせてください。

お子さんの未来を一緒に作りましょう。